Go To キャンパス ヒトゲノム幹細胞医学分野研究室訪問

どのような研究をしていますか?
受精卵は発生する中で体を構成する200くらいの細胞に分化しますが、その中で生殖細胞だけが遺伝情報を次の世代に伝えることのできる特殊な細胞です。この生殖細胞が発生の中でどのように出来上がって形態的にも違う細胞がどのようにできるかということを研究しています。ES細胞やiPS細胞を使って、分化過程を全て体外培養系で構築することを中心に研究しています。その中でどのような遺伝子やタンパクが分化に効いているのか、将来的には不妊の原因遺伝子やその原因となる環境遺伝子を明らかにすることも視野に入れています。
研究室では一人ずつテーマを持っているのですか?
基本的には一人それぞれ持っています。わからないところはお互い協力しながら取り組んでいきます。学部一年生からでもラボに来てもらうことも可能です。
どうしてこの分野に興味を持ったのですか?
家畜もマウスも一つの受精卵から始まり、受精後は勝手に分割していきます。その様を観察していて、「どうして分割していくのだろう。」という疑問と、「生命の始まりがどのような仕組みなのかもっと知りたい。」という知識欲がこの分野への興味のはじまりです。学生の頃から見ていた、受精から始まり、生殖細胞になってまた受精して、という一連のサイクルは未だに不思議ですが、体は老化していくのに生殖細胞だけは新しく切り替わるといこともまた特殊で未知であることが多く、それ故にいまだに興味は尽きません。

細胞の培養をしたり分子生物学実験をしたりと、学生や研究員が熱心に研究をしています。

感想:研究室訪問をしてみて林先生がどういった意識で研究に取り組んでいるのかがよく分かりました。研究熱心で意欲が伝わってくる研究室でした。修士や博士課程の先輩たちとも関わることができて将来の目標につながりました!