学生生活

2010年07月30日

その他

第34回阿蘇シンポジウム

2010/07/30-31

梅雨明け以降の連日の猛暑から抜け出したい気分の中、九州の真ん中の涼しい高原に在る阿蘇リゾートグランヴィリオホテルを会場に開催された第34回阿蘇シンポジウムに、医学部生命科学科2年生8名と3年生7名の合計15名が参加しました。 昭和52年から(財)化学及び血清治療法研究所が阿蘇で毎年夏に開催するほぼクローズドのシンポジウムは、微生物学、免疫学を中心とした基礎および臨床研究に関する専門の研究者が研究発表や討論を行うもので、その質の高さは国内外の注目を集めてきています。今年は、平成22年7月30日から31日にかけての一泊二日の日程で、九州大学の医学研究教授の柳雄介先生、並びに熊本大学の満屋裕明教授と西村泰治教授の3名の先生のお世話で、“感染症と免疫の構造生物学”をテーマに開催されました。

 

2日目の講師として「麻疹ウイルスH蛋白質・受容体複合体の構造-ウイルスの吸着と侵入のメカニズム」と題して麻疹ウイルス研究の最先端をお話しされた九州大学医学研究院ウイルス学分野教授の柳先生のご講演を含め、色々な大学から参加されていた各講師の講演はかなり高度な内容でしたが、学生達は1ヶ月半ほどの期間、毎週土曜日に約2時間の事前学習会を行っての参加でした。東京大学医科学研究所の野田岳志先生による「ウイルス粒子形成機構の電子顕微鏡解析」と題した8分節化したゲノムのパッケージング機構に関するお話や、横浜市立大学大学院の朴三用先生の「新規インフルエンザウイルス薬の開発基盤となるRNAポリメラーゼの構造解析」等のインフルエンザウイルス関連のトピックス、またシンポジウムの最終講演の満屋先生の「構造に導かれたHIV感染症/AIDS治療薬のデザイン」他の迫力あるお話はとても刺激的でした。「遺伝」「感染症」「免疫」の3つのテーマを順に開催されるシンポジウムに、将来この方面で研究してみたいと考えている学生達が、今後も積極的に参加して欲しいと思いますし、世話人のお一人として参加された原田実根先生(元九州大学医学研究院長/医学部長)からは、「若い学生さん達が、積極的に質問している姿を見ることができて、とても嬉しい。将来が楽しみで、頑張ってくれることを期待したい。」との感想をいただきました。


■  学生の感想文
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