学生生活

2012年06月05日

専攻教育

平成24年度 生命科学入門 体験学習①

 
菊池研究所の厚生会館「こもれび」の前で


 平成24年5月31日(木)の「生命科学入門 体験学習①」で、生命科学科第6期生13名は、「生物学的医薬品」開発の現場である熊本県の化学及び血清療法研究所(通称:化血研)の見学をしました。


伊都キャンパスを9時頃に出発し、バスで高速道路経由で片道2時間余りの距離に最初の訪問先である菊池研究所がありました。
最初に、厚生会館「こもれび」の2階にある会議室で、今回の見学のお世話役を担当された研究推進部の岡さん(九大理・化学)による化血研全体の事業内容の説明を受け、1階の社員食堂で昼食を済ませました。昼食後は、林研究員(九大薬・修)からご自身の入所に至る経緯や業務内容、研究員の生活、さらに若者へのアドバイスを伺い、同じ敷地内の遺伝子組換えタンパク質の製造施設を見学しました。KR棟といわれる多段階の空調システムで厳密に管理された部屋を、見学者にも配慮された大きなガラス窓越しに見ながら、組換えアルブミン遺伝子を導入した酵母を大量に培養・処理する工程の流れを理解することができました。酵母細胞内で合成されたアルブミンは細胞外に分泌されるように工夫してあり、培養液中のアルブミンを回収し、数段階のカラムクラマトグラフィーによる精製法がとられていました。


化血研全体の事業説明

遺伝子組換えアルブミン製造過程の説明

KR棟にて

 
インフルエンザワクチン製造工場の見学
その後、バスで30分程の距離にある本所に移動し、新管理棟の2階会議室でインフルエンザワクチンの工場を紹介したDVDを見て、実際に製造しているM1棟に移動しました。そこでは第一製造部の工藤さんからそれぞれの工程について簡単な説明を受け、4階から2階へとフロアーを移動しながら、ニワトリの有精卵にウイルスを感染させ、大量に増殖させた後に、ウイルス粒子を精製し処理する過程を理解することができました。最後に人事部の倉元さんから化血研の採用に関係したお話を伺いました。11時過ぎに到着し約5時間の滞在でしたが、「感染症や疾病の予防と治療に貢献し、国民の健康に寄与する」という理念の下で、多くの方達が日々取組んでおられる一旦を垣間みることができました。帰路は基山PAで休憩して、夕方6時過ぎに、無事に伊都キャンパスに戻りました。


 
本所の新管理棟の前で


■ 学生の感想文[PDF]

 

ページのトップへ