在学生の声

在学生の声

医学研究をやりたいを思ったのは、
人の役に立つ仕事をしたいと思ったからです。


平成25年度 生命科学科1年 鄒 兆南(スウ チョウナン)さん

平成25年度に中国の遼寧省からの留学生、鄒 兆南(スウ チヨウナン)さんが入学しました。鄒さんに当学科に入学した動機などのお話を聞かせて頂きました。

日本語がとても上手ですが、どのような勉強をされたのでしょうか。

 日本に留学しようと決めていたので、高校3年生の時から本格的に日本語の勉強を始めました。中国は日本と同じく、小学6年、日本の中学校にあたる初級中学が3年、高校にあたる高級中学が3年です。高級中学を卒業した後、日本に来て福岡市天神の日本語学校で学び、大学進学の準備を進めました。日本語学校の先生は、中国語の出来ない日本人の先生だったので、ジェスチャーなども交えて日本語でコミュニケーションをとることから日本語の学習を始めました。始めから正しい発音を重視して会話をしていたので、それは後に、日本人の方相手に話す上で役にたったと思います。このように、高級中学卒業後の平成23年の秋から、一年半を日本語、英語の語学学習と受験の準備で過ごし、生命科学科に入学しました。
(※中国は6月卒業)
 

本学科を選んだ動機はなんですか。

 高校生の時に、人間の脳について興味を持ち始め、医師というよりは、研究者の方が自分の性格にあっているなと感じたので、研究者になろうと思いました。そして、日本が医学研究でも有名だったので、日本に留学しようと思いました。その前から、日本のアニメ、ドラマを見て日本に興味を持ち、高級中学の日本語サークルに入部していたので、日本に親しみも持っていました。

 日本に来て、日本語学校で学びながら、どの大学に進学するか情報を集めているうちに、九州大学が研究にかなり力をいれていることを知りました。そして、生命科学科を知り、ウェブページでカリキュラムなどを確認しました。4年で卒業して、専門分野での研究が始められることなどを利点に感じて、生命科学科に進学しようと思いました。
 

入学するにあたって、また入学してから大変だったことはありますか。

 私は入学前の一年半を福岡で過ごしていたので、福岡という街に慣れていたし、生活の面で不便に感じたことなどは特にありませんでした。ですが、入学して友人が出来るかどうかや、留学生の壁である言葉の面では不安を感じていました。日本語にはある程度の自信は持っていましたが、日本語学校のクラスメイトは外国の人が多く、自分の日本語が日本人にちゃんと通じるのかどうか心配していました。幸い言葉の壁は難なく超えていくことができ、生命科学科の同期ともかなり打ち解けることが出来ました。生命科学科は少人数制なので、まとまりやすかったのかもしれません。人見知りの自分の性格には合っていました。

 入学してから大変だと感じたことは、授業の中でのミニレポートです。大きなレポートは授業時間外に作成するので、時間をかけて仕上げることができますが、授業時間内のミニレポートは、日本人と同じ時間で仕上げないといけないので、そこはまだ自分に足りない部分だと感じています。

課外活動についてお聞かせください。

 私の通っていた高級中学では部活を重要視していなかったので、スポーツ系の部活も充実していませんでした。なので、大学からはスポーツをやりたいと思い、医学部のソフトテニス部に入部しました。 きっかけは、4月の医学科の新入生と合同でやる新入生歓迎合宿で、ソフトテニス部に誘われたからです。ソフトテニス部は週三回活動していますが、一年生は病院キャンパスで受講する木曜日だけ参加しています。部活で上の学年の先輩とのつながりも出来たので良かったと思います。

 

これからの目標をお聞かせください。

 まずは留年しないで、無事に卒業することです。 卒業後は日本で大学院に進学し、継続して研究していきたいと思っています。日本で研究を続けて、最終的には中国に帰国し、中国の役に立てるようになりたいと思います。
 私は、人の役に立つ仕事をしたいと思い、医学研究の道を目指しました。医学の進歩は人の利益に直結すると思います。人の生活が豊かになり、高齢化が進む中、アルツハイマーなど高齢による病気も増えています。私はそういった病気の研究をし、 人の役に立ちたいと思っています。
 

これから留学をしたいと思っている方にアドバイスをお願いします。

 留学生だとどうしても孤立しがちになりますから、日本人学生とのコミュニケーションを大切にした方がいいと思います。未成年は飲酒できませんが、飲み会などの会や部活やサークルなどには積極的に参加した方がいいと思います。それためには留学生の壁である語学をしっかり学んだ方がいいと思います。私の場合は、日本のアニメやドラマに興味があったので、ひたすら聞いていました。興味を持てるところから一生懸命にやったらいいのではないかと思います。
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