2008.12.01
城南高校での出前授業について(実施報告)

2008年10月22日の午後に福岡県立城南高校で医歯薬・医療看護方面の進路に興味関心のある2年生(49名)を対象に、2コマ分の時間枠(14:25~16:15)を使って出前授業として「プリオン病」の講義を行いました。城南高校は正門南側に油山を遠望し静かな環境で、大規模改築を終えたばかりの奇麗な校舎が整備されていました。この取組は「ドリカムプラン」と称して、生徒の将来の夢の実現を支援する教育活動で、生徒の志望系統別にグループ(ドリカムグループ)に分かれて、大学や社会との接続のための学門案内の講義を聴く「ジョイントセミナー」として企画されたものです。担当教諭の荒木礼子先生のご指導の下、生徒さんが主体となって運営されており、「起立」「礼」に始まり、熱心に聞いていました。講義ではニューギニアの風土病であるKuruが儀式的食人によるプリオン病であることの発見から始まり、プリオンという新規の病原体の説明、硬膜移植によるヤコブ病が日本で多発した事、牛海綿状脳症と変異型ヤコブ病との関連、米国で野生の鹿の間で水平感染が問題となっている慢性消耗病の話まで及び、プリオン病に関して多くのトピックスがある事が理解できたと思います。最後に確認の小テストと感想文を課し、生徒さんの頑張りにエールを送って講義を終えました。
[出前講義担当教員:岩城徹(神経病理学分野・教授)]
脚注:城南高校の「ドリカムプラン」は、海老井悦子福岡県副知事が同高校の校長でおられたときに開始された生徒の総合的な指導活動で、同校の生徒は何らかのかたちで、その活動に参加しなければならず、その結果、九州大学への進学を成し得た生徒も多くいます。単なる「進学」指導に止まらず、幅広い生徒指導の活動として、全国的に知られています。
