2012年07月27日
全学教育
平成24年度コアセミナー
取組みの様子 |
グループにはチューターとして指導教員(原則として担任教授、あるいはその分野の教員)が1名ずつ配置されています。チューターはグループ学習の進め方、調査や発表の仕方などについてアドバイスをしますが、あくまで学生が主体となり、学習のプロセスを計画し、実行していきます。これはこのプログラムが、どのようなプロセスを経て学ぶのかを重視しており、学生がそのプロセスで「学び方を学ぶ」、「考え方を学ぶ」という力を身につけ、生涯にわたって、自律的、能動的に学び続ける「アクティブ・ラーナー」となることを目的としているからです。
学習した成果は、最終的に1つのプロダクトとしてまとめ上げ、プレゼンテーション・ソフトウェアを使い、最終日に臨床講堂で行われた学習成果発表会でグループ全員が発表しました(各グループの持ち時間は25分間)。したがって、当日を迎えるまでに、他の人にわかりやすく説明できるまで深く調べ、考え、理解しておくと同時に、発表のスキルも研鑽できます。成果発表会では、自分たちが発表するだけではなく、他のグループの発表に対して質問をすることも経験します。
「コアセミナー」の評価は、知識、技能、態度の側面から行われ、さらにチューターによる個人内評価が加わります。また、学生もチーム作業を自己評価します。協働作業における各人の得意・不得意を評価し、不得意を克服するためにどのようにチームでカバーするか、そして個人が努力するかを、作業半ばと最終日に振り返り、チームとしてのパフォーマンス向上をめざします。将来の方向を自分で、仲間たちで計画できるようになること(自立)はこのコースの大きな目標です。
[文責:医学教育学教授:吉田 素文]
臨床講堂で行われた発表 | 臨床講堂で行われた発表 | 質疑応答 |
質疑応答(T班) | 質疑応答(V班) | 質疑応答(U班) |
参加学生の感想
私たちの班は、移植医療について学習しました。移植医療と聞くとまず脳死移植を思い浮かべますが、今回私たちは移植医療の中でも特に生体移植、人工臓器、さらには再生医療について取り上げました。調べていくにつれ、それぞれの技術に長短がありどれが一概に優れているということは出来ず、移植医療の難しさを改めて実感しました。また、それぞれの内容について調べて知識を深めることに加え、班のメンバーで脳死移植について議論することで、より移植医療全体に対して深く考えることが出来たと思います。さらに、自分たちで調べ、議論し、まとめた成果を発表するというこのような経験は、今後の自分に活かしていけるものになったと感じています。
(Y.N.)