令和5年度ウォーミングアッププログラムの募集
開催予定については医学科、生命科学科のウェブサイトに掲載します。参加にあたっては事前申込みが必要です。各プログラムのPDFを参考に参加を希望する研究室、医局へ直接申し込みをしてください。
皆さんの積極的な参加をお待ちします。
※必ず添付PDFで詳細をご確認ください。申込先はPDFに掲載しています。
生医研 腫瘍防御学 -野島 孝之-
ゲノムを作動させる転写とRNAプロセシングの解析技術と最新知見
ゲノムはどのように転写装置を作動させ、調節しているのか。ゲノム上のRNA polymerase II (Pol II) 転写装置 から合成されたばかりのRNAは、キャッピング、スプライシング、RNA切断やそれに伴うRNA分解といったプロセシングを受け、転写を終結させる。しかしながら、RNAプロセシング反応が転写中に起きることやそれぞれの反応が影響しあって複雑に制御を受けているため、その解析が難しくゲノム作動機構には未だに不明な点が多い。我々の研究室では、Pol II によるゲノム転写がどのように開始して終結していくのか、その一生を明らかにすることを目標としている。
最近の報告では、転写はがんのマスターレギュレーターの一つであること、細胞の大きさや老化スピードに影響することが示されている。RNAプロセシングも疾患で大きく変化していることが示されている。今回のプログラムでは、基礎的な遺伝子発現だけでなく、病気を理解する上で必要となる、転写とRNAプロセシングの分子制御機構とその解析解析方法、さらには最新の知見を議論する。本プログラムは一方的な講義ではなく、議論しながら理解を深めることを目指している。
■関連ウェブサイト:
野島研究室Webサイト
開催日 |
12月27日(水)13:00~ |
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開催場所 | 馬出地区コラボステーションⅡ522 |
対象 | 医学科および生命科学科1年生 |
受入可能人数 | 5名まで(希望者多数の場合、先着順とさせていただきます。) |
問合せ・参加申込先
生体防御医学研究所 腫瘍防御学分野 テクニカルスタッフ 岩井江里Mail : nojimalab-s(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
医学教育学講座 ー新納 宏昭ー
BLSワークショップ
こんにちは!九大医系救命サークル、KLSA(クルサ)です!私たちは普段、救急医学をはじめとした医療に関する簡単な勉強会を行なったり、BLSなどの知識を一般の方に広げたりする活動をしています。今回のウォーミングアッププログラムでは、そのBLS(Basic Life Support)という医療従事者でない一般の方も行える心臓マッサージや人工呼吸、AEDの使用などの「一次救命処置」に関する、一年生向けの比較的短時間のワークショップを開催します。一年生の皆さんは大学一年生の間、基幹教育の講義がほとんどだと思います。本格的な医学の知識としてのBLSを知ることができると思いますので、実際の人の感触に近い人形やトレーニング用AEDを用いて体を動かしながら一緒にBLSを学んでいきましょう!
■関連ウェブサイト:
X(旧Twitter): https://x.com/klsa_kyudai?s=11&t=6cV08yvAXY-0HgTmgXpEsg
Instagram: https://instagram.com/klsa_kyudai?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
Facebook: https://www.facebook.com/klsa.kyudai.2008
開催日 |
10月15日(日)14:00~17:00 |
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開催場所 | 基礎研究A棟 (KLSA部員が案内します) |
対象 | 医学科および生命科学科1年生 |
受入可能人数 | 10名程度 |
問合せ・参加申込先
【登録フォーム】
登録締め切り:10月3日(火)
登録締め切り:kyudai.ws(at)gmail.com (代表:医学科3年山﨑)
成長発達医学分野 ー大賀 正一
小児科医体験、してみませんか?
医学科1年生向けの小児病棟見学を開催します。早期に小児医療に触れ、学習意欲を高める絶好の機会です。休みや授業の合間を利用して、実際の医療現場を身近に感じてみませんか?お申し込みは医局長メールへお願いします。お気軽にご参加ください!
開催日 |
適宜、ご希望に応じて研修プログラムを組みます |
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開催場所 | 小児病棟 |
対象 | 医学科1年生のみ |
受入可能人数 | 人数が多い場合は日程を調整させていただくことがあります |
問合せ・参加申込先
小児科医局長、古賀友紀、Mail : ped_ikyoku(at)pediatr.med.kyushu-u.ac.jp
生医研 免疫遺伝学分野 ー宇留野 武人ー
基礎生命科学全般・免疫学/研究者を目指すなら/
Early Exposure, Head Startの重要性
生化学、分子細胞生物学など基礎生命科学全般から、免疫学の比較的専門的な内容まで、簡単な講義、討論と実習を通じて学ぶ。ライフサイエンス研究の最前線で切磋琢磨しているアカデミック研究者・大学院生の姿を見て、『知』が生み出される現場を知る絶好の機会となるでしょう。将来、アカデミック/企業研究者を志すなら、教科書のみに頼らずに、実践を通じて科学的な観点を早くから身につけることは大切です。
開催日 |
10月-3月、週1回程度、半日程度 |
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開催場所 | 馬出病院キャンパス内 生体防御医学研究所 本館3階 |
対象 | 生命科学科1年のみ |
受入可能人数 | 1〜2人 ※定員に達したため募集を締め切っています。 |
問合せ・参加申込先
Mail : uruno(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
参考ウェブサイト
https://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/iden/
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K004217/index.html
https://loop.frontiersin.org/people/479156/overview
分子神経免疫学分野 ー増田 隆博ー
まずは「脳の免疫細胞」の研究に触れてみよう
「将来研究者になりたい」「研究に興味はあるが実際何をやるのかイメージできない」「すぐにでも研究したい」など、研究に対するスタンスはそれぞれ異なると思います。本プログラムでは、実際に最先端の研究を進める現場(研究室)を訪問し、「脳の免疫細胞」の研究を題材にした簡単な説明や討論、研究者や大学院生との意見交換から、自身の将来像を描くヒントを得てもらえればと思います。
開催日 |
①11月10日 15時~ |
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開催場所 | 馬出キャンパス内 生体防御医学研究所 本館4階 |
対象 | 主に医学科および生命科学科1年生 (上記以外の希望者も歓迎しますので直接連絡ください) |
受入可能人数 | それぞれ3人程度まで |
問合せ・参加申込先
Mail : takahiro.masuda(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6800
参考ウェブサイト
https://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/mib/divisions/summary_chdo_molneuro.pdf
基盤幹細胞学(統合的組織修復医学と共催) ー松田 泰斗ー
神経再生分野の最前線 ~基礎から応用的研究まで〜
医学科および生命科学科1年生(1年生以外も希望者はどなたでも参加可)を対象に、神経再生分野の歴史や私たちの研究室で得られた最新の成果について知ってもらうためにZoomによる講義を開催します。脳や脊髄など中枢神経系の再生能力が非常に低いことはよく知られており、現代の臨床現場においても神経損傷の根治治療法はいまだ実用化されていません。本講義では、iPS細胞、神経幹細胞、神経発生、運命決定、エピジェネティクス、生体内ダイレクトリプログラミング(直接運命転換)、再生医療、をキーワードとして、基礎から神経再生に向けた応用的研究まで紹介します。課題の実施、レポートの提出などはありません。気軽に視聴していただければと思います。
開催日 |
11/9 (木) 10:30-11:30 |
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開催場所 | Zoomにて開催 |
対象 | 医学科および生命科学科1年生ですが、1年生以外も希望者はどなたでも参加可 |
受入可能人数 | 制限はありません |
問合せ・参加申込先
Mail : matsuda.taito.344(at)m.kyushu-u.ac.jp
参考ウェブサイト
https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/scb/
系統解剖学分野 ー 三浦 岳 ー
生物の形づくりの数理モデル
我々の体は複雑な形をしています。このような形がなぜできるのか、そのメカニズムを研究するのが発生生物学という学問です。近年、生物の形づくりを数学で解明しようという研究手法が発達してきています。このプログラムは、生物現象の数理モデル化、数値計算、数理解析はどのようなものか、実際に研究の現場で出てくる簡単な例をつかって体験してもらうことを目的とします。
開催日 |
申込後調整 |
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開催場所 | 馬出キャンパス基礎B棟2F207 |
対象 | 医学科および生命科学科1年生 |
受入可能人数 | 1-2名/回 |
問合せ・参加申込先
Mail : miura_t(at)anat1.med.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6048
参考ホームページ:http://www.anat1.med.kyushu-u.ac.jp
生医研 粘膜防御学分野 ー澤 新一郎 ー
免疫学研究ことはじめ
免疫学の教科書「免疫生物学(Immunobiology)」をスタッフ、学生とともに読む。
また、夏休みなど、まとまった時間がある時期を利用し、免疫学の実験を行う。
開催日 |
月1−2回 |
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開催場所 | 総合研究棟8階 粘膜防御学研究室 |
対象 | 生物学実験や免疫学に興味のある医学科および生命科学科1年生 |
受入可能人数 | 2−3名 |
問合せ・参加申込先
Mail : sawa(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6962(事務室)
参考ホームページ:https://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/mib/divisions/summary_csi_mucosal.pdf
疾患情報研究分野 ー今井 猛 ー
論文輪読会2023
2018年から、ウォーミングアッププログラムの一環で、生命科学研究に興味のある学生有志による輪読会を行っています。今年も昨年に引き続き原著論文(英語)を読む予定ですが、それ以外の企画も予定しています。担当者が発表する論文や関係する文献を読み込んで、1-2回かけて内容の紹介をするとともに、参加者で議論します。話題となっている最近の成果や技術の他、ノーベル賞の受賞対象となった昔の有名な論文なども扱う予定です。ブレインストーミングを大事にしたいです。放課後の空き時間を使って、学年・分野を問わず様々な人が集まり、生命科学の将来について議論する場にしたいと思っています。生命科学の様々な分野の論文を読みたいと思っていますが、参加者の興味から、神経科学(基礎系)のものが多くなるかもしれません。基礎研究について知りたい方、英語の論文を(独力では難しいけど)読んでみたい方がいれば、学部1年生から大学院生まで、どなたでも歓迎です。所属も問いません。
発表は主に大学院生が日本語で行います。事前準備は必要ありません。発表を聞くだけなら、という学部1年生の参加も大歓迎です。発表者にはわかりやすい発表をお願いしていますので、素朴な疑問をぶつけてください。Zoomは顔出しでお願いします。例年、他学部や他大学の参加者もいます。
開催日 |
初回は5月18日(木)16:30~の予定 期間は5月から12月までの予定。 詳細はこちら: https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/dn/textbook2023/ |
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開催場所 | Zoom開催 開催案内はメーリングリストとSlackで行います |
対象 | 医学科および生命科学科の学部生~大学院生まで 所属は問いませんので、九大医学部以外(他大学、他学部)の学生さんも歓迎です。 昨年の開催内容:https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/dn/textbook2022/ |
受入可能人数 | 何名でも |
問合せ・参加申込先
Mail : imai.takeshi.457(at)m.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6090(事務室)
登録フォーム:https://onl.bz/ew8QaXH
https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/dn/textbook2023/
疾患情報研究分野 ー今井 猛ー
夏休みの神経科学研究インターンシップ2023
今年も夏休みの4日間、学部学生向けの研究インターンシップ(研究室体験)を行います。将来基礎系(特に神経科学分野)の研究者の道に進んでみたいと考えている学生(主に学部生)を対象とし、実際の研究の面白さを知ってもらうことを目的とします。
マウスを使って、感覚系のin vivoカルシウムイメージングを行う予定です。他にはレクチャー、セミナーなど。募集人員は若干名。学部生であれば所属は問いません。例年、海外の大学に通う学生さんの参加もあります。高校生が参加したこともあります。
初日の8/7の夕方には、九大医学部卒業生で神経科学者として活躍されている萩原賢太さん(米国シアトルAllen Institute for Neural Dynamics研究員)に対面の研究セミナーをしていただく予定です。
実習は原則として10:00~17:00くらいの予定。最終日夜に打ち上げの予定。全面対面開催の予定。原則として全日程参加することとします。
詳細はウェブサイトをご覧下さい。
■関連ウェブサイト:https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/dn/internship2023/
開催日 |
2023年8月7日(月)~10日(木)(4日間) |
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開催場所 | 病院地区 基礎研究A棟3F 疾患情報研究分野(3E190) |
対象 | 医学科および生命科学科の1年生および2年生 他大学(海外含む)、他学部や1、2年生以外の学生も参加可能です。 |
受入可能人数 | 若干名 |
特記事項 | 志望理由とともにメールにて応募してください。応募者多数の場合は志望理由に基づき選抜する場合があります。 |
問合せ・参加申込先
Mail : imai.takeshi.457(at)m.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6090(事務室)
関連ウェブサイト:https://www.lab.med.kyushu-u.ac.jp/dn/internship2023/
生医研 分子神経免疫学分野 ー増田 隆博 ー
まずは「脳の免疫細胞」の研究に触れてみよう
「将来研究者になりたい」「研究に興味はあるが実際何をやるのかイメージできない」「すぐにでも研究したい」など、研究に対するスタンスはそれぞれ異なると思います。本プログラムでは、実際に最先端の研究を進める現場(研究室)を訪問し、「脳の免疫細胞」の研究を題材にした簡単な説明や討論、研究者や大学院生との意見交換から、自身の将来像を描くヒントを得てもらえればと思います。
開催日 |
2023年 |
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開催場所 | 馬出キャンパス内 生体防御医学研究所 本館4階 |
対象 | 主に医学科および生命科学科1年生 (上記以外の希望者も歓迎しますので直接連絡ください) |
受入可能人数 | それぞれ5人程度まで |
問合せ・参加申込先
Mail : takahiro.masuda(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6800
参考ウェブサイト https://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/mib/divisions/summary_chdo_molneuro.pdf
生医研 腫瘍防御学分野 ー野島 孝之 ー
ゲノム機能のON/OFF調節を理解する
生物の根源はゲノムにあり、そのゲノムをどのように機能させるかによって、我々ヒトでは約30兆個存在する細胞の個性を生み出すことが可能である。現在では、ゲノム機能に関わる転写(DNAからRNAが産生されるステップ)の人工的制御によって細胞の性質を変えることが出来るようになり、転写制御もしくは転写産物であるRNA自体そのものが、細胞の個性を制御する上で重要であると考えられる。では、ゲノムはどのように転写装置を正しく作動させ、調節しているのか。ゲノム上のRNA polymerase II (Pol II) 転写装置 から合成されたばかりのRNAは、キャッピング、スプライシング、RNA切断やそれに伴うRNA分解といったプロセシングを受け、転写を終結させる。しかしながら、RNAプロセシング反応が転写中に起きることやそれぞれの反応が影響しあって複雑に制御を受けているため、その解析が難しく、ゲノム作動機構には未だに不明な点が多い。また、病気に伴う転写制御の変化の分子レベルでの理解においては、未だに不明な点が多く残されている。我々の研究室では、Pol II によるゲノム転写がどのように開始して終結していくのか、その一生(転写サイクル)を明らかにすることを目標としている。今回のプログラムでは、遺伝子発現を理解する上で必要となる、ゲノム研究の解析技術、転写とRNAプロセシングの基礎的な分子機構と最新の知見を紹介し、議論する。
開催日 |
2023年9月15日(金)15:00~ |
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開催場所 | 馬出キャンパス内 詳細は参加希望者に後日お知らせいたします。 |
対象 | 医学科および生命科学科1年生 |
受入可能人数 | 5~8名程度(希望者多数の場合、先着順とさせていただきます。) |
問合せ・参加申込先
Mail : nojimalab-s(at)bioreg.kyushu-u.ac.jp
Tel : 092-642-6295
参考ウェブサイト https://pol2-nascentrna.net/