在学生の声
受験が忙しくなる前に
先のイメージをしっかり持って欲しい
平成28年度 生命科学科4年 加藤 利樹さん
本学科を選んだ動機を教えてください。
入学してからの感想をお願いいたします。
実際に研究に取り組まれた感想をお願いします。
早期研究室配属では、開眼前マウスの脳の視覚野活動について調べました。マウスは生まれてから14日で開眼するのですが、開眼前にも視覚野では層ごとに特徴的な動きを示しています。先生方のご指導の下で研究を進めることが出来、実験も解析で使用するプログラミングのいずれも楽しいと感じました。その研究は、早期研究室配属期間後も引き続き卒業研究として継続し、順調に進めることができました。ただし、論文を書くとなると話は違い、卒業論文では背景知識を知るため膨大な数の論文を読む必要に駆られました。受験のときより英語を専門的に学ぶ機会が減っていき、英語力の衰えを感じる中でそれは大変な作業でした。
大学生活で印象に残ったことを教えてください。
部活とサークルでの活動は印象に残っています。
部活では空手をやっていました。初めはフットサルに興味があったのですが、新歓花見の帰りにひとつ上の空手部の先輩に勧誘され成り行きで空手部に見学に行くことになりました。空手部の雰囲気に魅了され、初めはきつかったですが空手自体にも楽しく熱中できました。空手部は総勢30人程度で週3回練習を行っていて、練習以外でも、山で筍を掘って部室の前で食べたり、キャンプや登山に行ったりと、仲間達といい時間が過ごせました。大学では趣味を持ちたいと思い登山などに興味があったので、ちょうど良かったと思います。
また、サークルはKLSA(Kyushu-University Life Support Association)に参加しました。KLSAでは一次救命、二次救命についての勉強会を大学間で合同で行い、そして、医療従事者のみにとどまらず一般の方にも広めるため、学園祭などで講習会を行っています。僕は2年生の時に医学科の友人に誘われ参加しました。堅苦しいイメージが先行し、あまり乗り気ではなかったのですが、参加してみると講習会も実技の指導も工夫が凝らされており、何より色々な大学から多くの学生が参加していて、活動を続けることで出会える様々な人からの刺激がプラスになると思い、それからずっと参加しています。九大が開催するワークショップでは、運営にも携わることもあり、講義も担当しました。各イベントでは、参加者をまとめる参加者長、インストラクターをまとめるインストラクター長や講習会全体をとりまとめる総代表などの役割があり、総代表以外は全ての長を経験させてもらいました。普段の学生生活とは異空間であったことも楽しく感じました。
その他では、3年の夏にカナダのバンクーバーに短期留学をしました。治安の悪いエリアに近づかなければ、アジア人からの留学生も多く親しみを持って話すことが出来、快適に過ごすことができました。山や滝が好きな自分にとっては、日本とは比べものにならないほどの壮大な光景に感動しました。
これからの進路を教えてください。
大木研究室の皆さんと
卒業研究発表会
早期研究室配属以降、やればやるだけ研究が面白くなっていき、迷いなく先の進路が決まったように思います。一時期、基礎研究より応用研究の方が人々の利益に直結し、やりがいを感じるのではないかと思ったこともありました。しかし、今は基礎研究に進んでいきたいと思います。それは、研究そのものが面白くやりがいを感じているからであると思います。自分の成果がどのように役に立つのか、立たないのかはわかりませんが、自分の研究を可能な限り進められたらと思います。
最後に研究者を目指す学生にメッセージをお願いします。
それから、入学してからの1年間は基幹教育で一般教養を学びます。また、その後の専門課程の座学で学ぶ統計学やフーリエ変換、微分積分などが、研究結果の解析などに役立つのですが、そのことを意識していないと学んで得られることが半減してしまうように感じます。常に先のことを意識して目の前のことに取り組んで欲しいと思います。