研究室訪問の流れ

自分でアポとって、研究室訪問するのって、とても緊張。

実例を参考にしてみよう!

研究室訪問って、初めてするときはどうしたらいいのかわからない人も多いかと思います。実際、筆者もインターネットなどで調べながら数回したことがありますが、回数を重ねるごとに「あの時もっとこうしておけば良かった…」という気づきもあります。

この記事では、そういった気づきもお伝えしながら、どのような流れで研究室訪問をしたらいいのか、実際の例を挙げながら説明していきます!

研究室訪問の流れは、こんな感じ!

1. 自分が気になる研究室を見つける・探す
2. その研究室の教授にアポイントメントを取る
⇒ホームページに「お問い合わせ」など書いてあるので、そこをクリック
⇒メールアドレスを確認し、教授に研究室を訪問したい旨をメールで伝える
メール例
件名:研究室訪問のお願い ○○大学○○学部○○学科 名前

○○分野(←ここは、研究室の名前を書く)
○○教授

初めまして。九州大学○○学部○○学科○年の○○と申します。

私は○○分野に興味があり、○○教授の研究室で行われている研究についてとても面白いと思いました。是非お話を聞かせて頂きたく、メールを送らせて頂きました。
○月○日~○月○日のいずれかの日程にて○○教授の研究室を見せてもらうことは可能でしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、ご返信のほどよろしくお願いいたします。
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○○大学○○学部○○学科
氏名
学籍番号
3. 自分が気になる研究室を見つける・探す
4. 訪問後、同日中にお礼のメールを送る

教授は忙しい中、時間を作ってくれています。礼に始まり、礼に終わるのを忘れずに!

メール例
件名:研究室訪問のお礼
○○分野
○○教授

九州大学○○学部○○学科○年の○○と申します。本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
  先生のお話を聞いて、ますます○○分野に興味がわきました。
今後とも、何卒宜しくお願い致します。

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○○大学○○学部○○学科
氏名
学籍番号
Mail:(自分のメールアドレス)

気を付けるポイント

①訪問する研究室のことをよく調べること

研究室の名前が自分の興味のある分野だからといってすぐに連絡を取ってしまうと、「あれ、そんなに自分の興味と合ってないかも…?」と思うことがよくあります。

例えば、幹細胞分野の研究室は九大にたくさんありますが、それぞれの研究室は全く違うことを研究しています。自分は神経の再生に興味があるのに、血液の造血幹細胞の研究をしている研究室にアポイントメントを取って訪問に行ってしまうと、教授と面談をしている際に「思っていた研究室と違うな…」と思うことになりますし、忙しい中、時間を取ってくれた研究室の教授に対しても失礼に当たります。

研究室のホームページに研究内容が日本語で書かれているので、よく読んで本当に自分の興味のある分野の研究室なのか確認しましょう。余力があれば、その研究室から出た論文がホームページの「研究業績」のページに記載されているので、論文を少し読んでみるといいかもしれません。九大生は図書館経由でPubMed(パブメド)というデータベースからオンラインですべての論文が読めるという特権があるので、ダウンロードしてどんどん論文を読んでいきましょう!

~PubMedの使い方~
1.「九大 PubMed」と検索し、九州大学附属図書館のサイトへ「利用する」をクリックします
2.自分のSSO-KIDとパスワードを入力してログイン(「このサービスへの属性送信の同意を取り消します」は押さない)
3.検索画面に移動したら、自分の気になる分野のキーワード、または論文のタイトルを打ち込み、検索します
4.論文がたくさん出てくる!けど多すぎてよくわからないので検索フィルターをかけましょう
右上のDisplay optionをクリック
5.検索時点ではMost recent、つまり、一番新しい論文から出ていたようです もちろんこのままでも良いですが、特定の論文を探しているときはBest matchを選び、再検索しましょう
6.論文をダウンロードして読みたい場合は、PDFとして保存することができます まずは、自分が読みたい論文が発行された雑誌のホームページに飛びます
7.少しわかりにくいですが、Full text(PDF)という場所をクリックすると、PDFとして論文をダウンロードすることができます! 論文雑誌によって、場所などバラバラなので頑張って探してください…! Natureなどはわかりやすいと思います
②質問内容を考えておくこと

せっかく教授に貴重なお時間を頂いているので、どんなことを聞くか考えておきましょう。質問の例としては、

  • 自分の興味のある研究はできるかどうか
  • 学部から研究室に入ることは可能か
  • 研究室の研究内容について
  • 研究者の進路について

などなど…

ちなみに筆者が訪問した研究室の1つには、子供を連れて仕事をしていらっしゃる女性の方がいたので、その方にいつくらいに結婚したか、子供はいつごろに産んだか、などを質問したこともあります…! 「お金も子供も何とかなるから大丈夫だよ~」と仰ってくれて、将来の漠然とした不安を持っていた身としてはかなり救われました。  研究室訪問のメリットの1つとして、院生の方のお話も聞くことができます。自分と比較的年齢が近いので割とフレンドリーに話しかけてくれます。「こんな研究室には行くな!」などぶっちゃけた話も聞くことができます。恥ずかしがらず、気になることはたくさん聞きましょう!

いかがでしたでしょうか?

この記事が、少しでもお役に立てれば嬉しいです!
皆さんが、自分に合った研究室に出会えますように…!